戀と軍艦
(Koi To Gunkan) 戀與軍艦
両親の不仲が原因で、小舟町の祖母の元に引っ越してきた中學1年生の遠藤香菜は、28歳年上の町長に戀をしていた。ある夜、祖母との小さな諍いで家を飛び出し闇雲に走った香菜は、「入市」という奇妙な男の家に迷い込む。後日、友達がいないという共通點から親しくなったクラスメイトの篠原晶が「入市アレクサンドル」という漫畫家のファンだと知り、再び入市の家に行ってみると、そこへ香菜が戀い焦がれる町長がやってくる。
※ 小舟町は、戦時中に軍艦の部品工場を作るかどうかで町の住民が賛成派と反対派に割れていた。結局工場は作られ、賛成派とその係累が幅を利かせるようになる。當時の町長の孫が、作中での町長の港航一である。